仕事に生きる・・趣味に生きる

日々の想いを記録します。

3.5インチHDDの分解

エラーセクターがあり信頼性が低くなったHDDを分解してみた。

これまでに何度も分解してきたが、内部に非常に磁力の強い磁石があるので注意が必要。
腕時計とか、磁気カードは近くに置かないようにして始める。
普通の人は、やらないと思うが。。。

トルクスドライバーとか6角レンチの小さい奴とかY型の非常に小さいドライバーだとか
特殊ドライバーが必要。
分解時には必ず手袋をすること。

まずはトルクスドライバーで、表の蓋を開ける。
ドライバーは、押す力7で廻す力3で廻すのが基本。
ぎっちり押さないと、なめってしまいますから。

f:id:kanbo:20190815201155p:plain

次にプラッター(円盤状)を止めているリングのビスを外す。

f:id:kanbo:20190815201314j:plain



次にヘッドの先のプラスチックを外し、今度は磁石の付いたプレートを外す。
ビスを外したらマイナスドライバーでこじる様にして外す。

f:id:kanbo:20190815201407p:plain

f:id:kanbo:20190815201427p:plain




外した状態。半円の物がネオジウム磁石です。
非常に強力です。

f:id:kanbo:20190815201451p:plain



あまりに強力なので、仮にどこか鉄製の物に貼り付けておきます。
指を挟むと痛いです。

f:id:kanbo:20190815201516j:plain



次にヘッドのコイル側にあるゴムダンパーをピンセットで外します。
これにも四角い小さな磁石が入っています。

f:id:kanbo:20190815201543j:plain



次に、プラッタ側の黒いプラスチックのネジだけを外します。
これでようやく、プラッタが外せます。
ヘッドをずらしたら、横にして軽くトントンするとプラッターが外れてきます。
後で遊ぶの場合は表面に絶対に傷を付かないように穴と外周をつかんで外します。

f:id:kanbo:20190815201635p:plain

 

 

今回のHDDは2プラッタなので円盤二枚あります。
これを二枚重ねると真空状態になり中々外れません。

材質はアルミですが、表面研磨が半端ないです、オングストローム単位だそうです。
真っ平らですね。

また、鏡面は当然ながら、歪みがありません。
レーザーとか赤外線を良く反射します。
後ろ向きでテレビのリモコンの赤外線を反射してテレビを点けたり出来ます。

f:id:kanbo:20190815201817j:plain

 

f:id:kanbo:20190815202020p:plain



さて次は、ヘッドを外します。
横にセットスクリューで止めていますから、六角レンチで外します。
1.27角の小さい奴です。

f:id:kanbo:20190815201900j:plain



次にヘッドに繋がる、フイルム基盤をコネクターで外します。

f:id:kanbo:20190815202058j:plain



ヘッドを外すと、また磁石があります。

f:id:kanbo:20190815202124j:plain



これもマイナスドライバーで、こじるようにして外します。

f:id:kanbo:20190815202149j:plain



外れた磁石。
これも強力なので、仮に貼り付けておきます。

ヘッドに繋がるフィルム基盤の固定ビスも特殊です。
Y型の小さいネジです。

f:id:kanbo:20190815202239j:plain

次は、裏側のコントロール基盤を外します。

f:id:kanbo:20190815202319j:plain



外した状態。

f:id:kanbo:20190815202346j:plain

コアレスモーターのフイルム基盤を無理矢理剥がします。
接着してありますがピンポンチで叩くとモーターのコアが外れます。

f:id:kanbo:20190815202413j:plain



外れた状態

f:id:kanbo:20190815202501j:plain



マイナスドライバーで、コイルを壊しながらこじって外します。

これで、分解終了。

f:id:kanbo:20190815202528j:plain



金属とプリント基板に分けて資源ゴミに出します。

f:id:kanbo:20190815202557j:plain