これは先日、パソコンのインストラクターをしている友人と飲んだ時に聞いた話です。
実は最近、限界集落的にお年寄りの人口が9割を占めている村?にパソコン講習に行ったそうなんですが、限界集落のお年寄りの皆様にパソコンのイロハを教えるのはかなり大変だったそうです。
何より、今までの数十年の人生において、パソコンなる未来文明の利器に触る事など全く無い人生を送ってきているので、まずはパソコンとは?と言う段階から教えなければならなかったのがキツかったそうでした。
それから徐々に操作方法や何が出来るのか?と言った所を理解してもらった後に初めて!、ようやくパソコンでワードやエクセルなどの便利なソフトを使う方法を教えることが出来たそうです。
そこまでにかかった時間は2ヶ月だったそうなので、原始の人に一からパソコンの使い方を教えるのにはかなりの労力と時間がかかる事が分かった気がします。
ただ、パソコンに興味のある人に教えているともう100歳が近そうな年齢の方でものみ込みが早く、サクサクと技術を習得されて行く方も多かったので、一番苦労したのはパソコンが何たるかを説明している時期だったとも振り返っていましたね。
限界集落の住民にパソコン指導をした背景にあるのが、彼等自身が何かあった時に遠くに住んでいる人に連絡を取れる方法を教えたり、在宅でも出来る仕事をやる時に必要なスキルを身に付けさせたりする事だった様です。
お蔭で、任期の3ヶ月の間には結構ハイテクな知識の高齢者が増えて行ったそうなので、これからはただの限界集落ではなくなっていく気がするとも言っていましたね。
現代の高齢者の多くが、若い頃からあまり文明の利器に触れないで年齢を重ねてきてしまっている経緯があるため、新しい機器の事を教えたりまたはスキルを身に付けさせるのにはかなりの労力を使いますが、反面小さい頃から電子機器に触れて育ってきた世代が高齢者になった頃には、逆の事が起きていそうな気もします。
特に、小学生位の頃にはゲームウォッチで遊んでいたり中学生の頃にファミコンが登場してきた世代の多くが、あと15年もすると立派な高齢者な年代になっているので、パソコンスキルなどもかなり高い人が存在していると考えても良さそうです。
これから先、ネットに繋がっている端末を操作できるのが当たり前になって行くと思うので、もし身近な人に全然それらの端末の操作をしない人が居たら、なるべく早めに操作方法を教えてあげて欲しいと思います。